保見アートプロジェクトキックオフ

長い会議室での議論から抜け出し、やっとプロジェクトは第一歩を踏み出しました。

日本人もブラジル人も、多くの保見の人たちと交流することができました。
どこの地域も同じかと思いますが、子どもは素直で明るい子ばかりだったという印象でした。

反省会でこのことを話すと、中学2年生ぐらいになり高校受験を考える頃になると学校から疎外感を感じるようになったり、アイデンティティについて悩んだりするようになり、非行に走る子どもが増えてくると聞きました。
今日出会った子どもたちは、まだその手前の段階にいる子ばかりだったのかもしれません。もっといろんな子に会いたいです。

このプロジェクトは教育的な側面が大きいと感じます。
保見中学校に勤務するブラジル人の先生とお話をしましたが、ブラジル人の子どもにアートに触れて感性を豊かにしてほしいと言っていました。エネルギーを発散させてあげたい、とも。

このプロジェクトの意義は、保見に住む子どもが大人になっても、保見や日本に愛情を持って生活し続けるための「場所づくり」をアートによって創造することだと、改めて感じました。

とにかく今日はおつかれさまでした。アーティスト側で全然打ち合わせしてなかったのに皆さん主体的に動いてくださり、さすがだなぁと心強く安心して1日を終えることができました。
やっぱりアートの力は人の心を動かします。

これから3月29日の壁が完成までの期間、様々な企画をおこない、住民たちとアートを通して交流します。
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保見アートプロジェクト HOMI Projeto de arte 2019-2020

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保見アートプロジェクト発足

保見団地の建物の共有スペース壁をアートで生まれ変わらせてほしいとの依頼があり、現場を視察し、引き受けることになった。
業者が一度壁を白く塗るから、それからスタートしてほしいとのことだ。
今あるペイント(落書き)を生かせるかもしれないと思って現場を見てみたけど、そもそも雨漏りなどもあるため天井の修理や壁の張り替えをするとのことで、白く塗られてからのスタートとなる。
保見団地に住む外国人の子どもやペインターたちと協働で絵を描き、この場所を憩いの場、集会場として再生させることを目的としている。

保見アートプロジェクトの発足に伴い、これまで3回の会議を行った。
今回のプロジェクトは壁に絵を描くことであるが、壁に絵を描くだけでは意味がないことを理解した。
この活動が団地に住む外国人に認知されなければ結局、完成した絵の上にさらに落書きされるだろう。
「アートの力で、ともに歩む」というテーマを掲げ、参加する10名のアーティストが団地の外国人を中心とした住民とアートを通して交流を図る。
しかし道のりは長い。自治区の人たちからの話では、イベントをやろうにも外国人は集まってこないだろう。とのこと。ゴミの分別の指導や粗大ごみの出し方などを掲示しても、マナーが悪くなかなか日本の習慣に馴染めていない様子もある。一斉に集めて何かをやるという試みはあまり成功したことがないようだ。
それぞれ生活することに一生懸命で余裕がないのではないかとの声もあった。
現在は、ワークショップなどのイベントを通して交流していくことを企てている。

今回、プロジェクトのリーダーに就任した自分にとって、アートの力がどのように国境を越えていくかのチャレンジである。

 「保見団地は、豊田市の北西部に位置する大型団地で、令和元年現在、保見ヶ丘地区の人口7,296名のうち、日本人は44,1%、ブラジル人は49,3%で、その他にも、ペルー、ベトナム、中国などの方々が暮らしています。団地に入ると、ブラジル系のスーパーや、教会などがあり、どこか異国のような雰囲気です。
 保見団地は、1975年から入居が始まり、1990年に入管法が改正されると、近隣の自動車関連企業で働くために、日系人の方が集まるようになりました。それ以降の保見団地では、ゴミ出しや騒音、生活習慣をめぐるトラブルや事件がありましたが、自治体やNGO、ボランティア団体による「共生」に向けた教育、交流促進活動が行われるようになりました。しかし、2008年のリーマンショックで、多くの住民が「派遣切り」に合い、失業しました。不安定な雇用条件で働く方々は、国籍に関わらず、今後も厳しい状況に立たされる可能性があります。
 現在、保見団地では、共同スペースへの落書きや不審火が発生し、言語・文化の違いからも、住民相互の交流が難しい雰囲気があります。さらには、外国につながる子供たちの教育問題、住民が高齢化していく問題も予測されます。
 このような問題は、保見団地に限ったことではありません。日本の労働人口が減少し、外国籍の方の受け入れを促進していることから、近い将来、同じような問題が、日本の全自治体で起こる可能性があるのです。自治体が慢性的な機能不全に陥らないためには、外部からの支援だけでなく、住民が自立的に生活するためのエンパワーメント(力付けの過程や仕組み)が必要だと考えられます。
 保見アートプロジェクトはNPO法人トルシーダの呼びかけにより、美術家中島法晃をリーダーに据えて、愛知、岐阜、三重の有志のアーティストが始動したプロジェクトです。アートワークショップで住民の交流をはかり、エンパワーメントとしての、アートの役割を実践しようとします。最後に皆で25棟にある憩いの場の落書きを、「多文化共生社会」をテーマとしたアート作品に大変身させることがミッションです。アートの力で、自分の住む街に愛着や明るさを感じてほしいという、関係者の純粋な願いがこめられています。
 「多文化共生社会」とはどのような社会でしょうか。もし実現可能であるとしたら、私たちには今、何ができるのでしょうか。このプロジェクトを通じて、より多くの方々に、考える機会を持っていただけたら嬉しく思います。」(フライヤーから抜粋)

個展開催のお知らせ

中島法晃展 「生生流転」
日時:2019年8月3日〜24日 11:00〜18:00(最終日は17:00まで)
   ※火・水・15日は休廊
場所:ギャラリーいまじん 岐阜市金園町4丁目12−3 tel:058-265-6790

岐阜では本当に久しぶりの個展です。
17日にはパフォーマンスをおこないますのでよろしくお願いいたします。
パフォーマンスは定員20名で、参加申し込みはギャラリーの方へご一報いただきますようお願い申しあげます。
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願成寺古墳群美術展

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<野外美術展のお知らせ>
願成寺古墳群美術展に参加します。

2019年4月20日(土)〜5月26日(日)
揖斐郡池田町願成寺古墳群一帯
問い合わせ:0585-45-2120
主催:2019年美濃国池田山麓物語実行委員会
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書画展

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<グループ展のお知らせ>
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2019.4.16~4.28

墨、例えば黒煙や黒鉛を使った作品は数多くあります。そのモノクロの世界に魅了され、ある者は文字を、ある者は絵画を表現します。
墨のモノトーンの中にも深い色味を感じます。色味のみならず、墨の匂い、筆の運び、紙への滲み…五感に訴え、崇高な世界へ誘います。
書ならば文字の意味、絵画ならフォルムの印象など、素材以外にも強い影響をもたらす要素を保持しています。
それらを利用し、または反発し、心の奥底を表現する作品展を企画いたしました。(FEI ART MUSEUM YOKOHAMAウェブサイトより引用)

・出品作家
足立正平、岩田明倫、菅広、沢村澄子、中島法晃、本田ルミ(五十音順)

2019年4月16日(火)~4月28日(日)
10:00~19:00(最終日17:00)※月曜休廊 ★入場無料
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(フェイアートミュージアムヨコハマ)
〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
協賛:株式会社パイオニア・アイ・ケア/ f.e.i art gallery

http://www.f-e-i.jp/exhibition/5572/

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フランス料理レストラン オー・エ・セルにて

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<2人展のお知らせ>
岐阜市にあるフランス料理レストラン オー・エ・セル様において画家の加藤誉使子氏と2人展を開催します。
加藤氏は画家であり、岐阜市柳ヶ瀬にギャラリー&ショップのLucca445のオーナーとして企画展プロデュース等を手がけていらっしゃる。
そのLucca445がオー・エ・セルさんを展示空間としてプロデュースする第1弾の企画展として私を選んでくださった。
カラフルとモノクロの2人の作品と、フランス料理のコラボレーション。どのような空間になるか楽しみだ。

加藤誉使子×中島法晃2人展
「Colored/Non-colored」
2019年4月3日(水)〜7月1日(月)

・オープニングパーティ
4月6日(土)17:00〜19:00 会費1,500円
申し込みはオー・エ・セル 058-275-6317

フランス料理レストラン オー・エ・セル
岐阜市宇佐3-18-15
11:30〜13:30(OS)
18:00〜20:30(OS)予約のみ
定休日 火曜日、第2・3水曜日

森羅万象流転

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木全靖陛・中島法晃 双展「幽けし流転」が終了した。
会場は元々飲食店であった建物で、通常は空いていて貸し出しもしていないようだ。今回、木全さんの地元である多治見で開催したため、特別な許可によりこの会場を使用することとなった。

会場にはお互いのこれまでの作品を40点ほど展示した。
2人はパフォーマーでもあることから、会場内で公開制作を行うことにした。
3回の土日を利用して少しずつ交互に描き進めていくというもの。ノープランで、会期終了とともに完成、というルールのもとで開始した。
木全さんによる一筆目の絵の後、私が文字を入れ、その後木全さんはその文字から模様を展開し、また私がその上に重ねる。といった具合で進んでいった。
最終的に「森羅万象流転」の文字を入れて完成とした。

2人展やグループ展は、個展とは違った面白さがある。

幽けし流転

多治見在住で世界各地でパフォーマンスをしている画家の木全靖陛さんと2人展を開催します。

これまで何度かライブパフォーマンスでご一緒させていただきましたが、それぞれの作品を同空間に展示するのは初めてだ。
昨年9月にロシアのユジノサハリンスクで一緒にパフォーマンスを行う予定だったが、北海道地震の影響でキャンセルとなった経験がある。

今回、新作だけではなく、お互いがこれまで制作してきた作品を展示する。それにより、我々が時と共に感じてきたことや意識してきたことの流れを表現する。
9日は展示会場内でコラボライブパフォーマンスも開催する。

繊細な感性と繊細な心には、常に生成消滅を繰り返す情熱が隠されている。
日本芸術に眠る「静」と「動」の世界に、画家木全靖陛と美術家中島法晃が足を踏み入れる。

<木全靖陛 中島法晃 双展>
「幽けし流転」
日時:2019年2月9日(土)〜24日(日)10:00〜17:00
会場:本町オリベストリート特別展示場(門奥の特別展示場を入って左の部屋)
岐阜県多治見市本町6-2
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生生流転

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個展のタイトルを「生生流転」としたのは、これまで無常観を表現してきた自分にとっての一つの着地点といえる言葉だと思ったからだ。世の中には、変わらないものは何一つないといわれていて、それは形あるものも、無形の・・・人の気持ちや感情にもいえることだとされている。あらゆるものは絶えず移ろい変化していく。それはその通り、間違いないと思う一方で絶対に変わらない、変わってほしくないものへの願いや憧れは消えない。消えないからこそ、やはりあらゆるものが変化、進化、刷新していくのだろう。
今回、個展のメインモチーフを林檎にした。林檎は、古くから世界中の芸術家にとってモチーフのアイドル的存在であり、芸術を志す者は誰もが一度は描いたり作ったりした経験があるだろう。世界中の芸術家は、林檎を通して何かを見つめ、何かを表現してきた。それは哲学であり宗教であり現象学であり二元論であり唯物論であり認識論であり・・・、「美術作品に観る林檎論」だけで何時間も議論ができる。
では、はたして今の自分は林檎に何を投影することができるだろうかと考えた。林檎を通して何を表現することができるだろうか。その答えが今回の作品群であり、結果として、自分の一つの着地点、そして再スタート地点となったように思う。

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ギャラリーホワイトキューブ

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ギャラリーホワイトキューブのこの部屋の壁は、白い。

2013年のギャラリー開業以来、多くの作家が壁に絵を描いては白く塗り直され、また次の作家が描いたら個展終了の度に白く塗られてきた。私がこのギャラリーに初めて訪れたのは作家仲間の個展の時だった。この白い空間の壁を見たとき、照明によって陰影がついた白い壁の中の無数の凹凸が気になった。この壁には多くの作家の色が閉じ込められているのだ。

自分がこの会場で個展をすることになるとはそのときは考えていなかったが、個展が決まったときに真っ先に思いついたのが、「壁を削る」ことだった。これまで多くの作家によって多様な色彩とマチエールで塗られてきた壁、スタッフの方の白塗りによってどんどん厚みを増していく壁。この壁を削ることで、層となった過去の「作家の色彩」が浮かび上がってくるだろうと考えたのだ。削る度に、いろんな色が現れる。仕事はかなり地道だが、面白いし、綺麗だ。

私の個展終了後、改めて白が塗られることになる。そこには「私の色彩」は残らないが、微妙な削り跡のくぼみ、つまり「私の痕跡」は残り続けるだろう。作家の仕事の醍醐味は、自分の痕跡をこの世に残すことである。

会期中の11月3、4、10、11日は公開制作として壁を削る。個展終了まで、ひたすら削る。白く塗り潰されることを楽しみにしながら、削る。私は幸せだ。